「バーバ・ヤガーの恐怖」
ロシアの森林地帯は非常に広大で、森の中に入ると数百キロメートルにわたって人間の痕跡を見つけることができない場所もあります。
そんな深い森に入る前に忠告があります。
伝説の魔女「バーバ・ヤガー又はバーバ・ヤーガ」は、とても恐ろしいことでで有名です。
彼女の住む小屋を見つけた者は、必ず試練に立ち向かわなければならないとされています。
「バーバ・ヤガー」に遭遇しないように気を付けてください。
バーバ・ヤガーの小屋
バーバ・ヤガーは、森の奥深く、誰も訪れないような場所に住んでいます。
彼女の家は「鶏の足」を持ち、まるで生きているかのように動きます。
家には人の骨で作られた柵があり、その上には人間の頭蓋骨が並んでいます。
家の窓は目のように光り、侵入者を監視しています。
ある日、森に迷い込んだ少女がいました。
彼女の名前は知られていませんが、母親の病を治すため、どうしてもバーバ・ヤガーの知恵が必要でした。
村の老人たちは口をそろえて言いました。
「バーバ・ヤガーの助けを求めるなら、覚悟しなさい。試練を乗り越えられなければ…その命は奪われる。」
試練への挑戦
少女は勇気を振り絞り、バーバ・ヤガーの小屋にたどり着きました。
小屋は「ギシッ…ギシッ…」と音を立てて、少女を迎え入れました。
ドアが開くと、そこには長い鼻、冷たい目、そして鉄の歯を持つ老婆、バーバ・ヤガーが座っていました。
「何を求めているのだ?」と、彼女は低い声で問いかけます。
「母が病気です。どうか、あなたの力を貸してください」と少女は震える声で答えました。
バーバ・ヤガーはにやりと笑い、「いいだろう。だが、簡単にはいかないぞ。私の試練を三つ乗り越えなければならない。それができなければ、お前を食べてやる」と言いました。
三つの試練
最初の試練は、暗闇の森で「失われた宝石」を見つけること。
森は黒い霧で覆われ、何も見えません。
少女は転びながらも、心の中で母親の姿を思い浮かべ、なんとか動物たちの助けを借りて宝石を見つけ出しました。
次の試練は、「燃え盛る火を持ち帰ること」。
少女は炎の中に飛び込み、苦しみながらも火を消さずに持ち帰りました。
最後の試練は、「一夜で魔女の庭を耕し、種を蒔くこと」。
疲れ切った少女を見かねて、夜の動物たちが助けに来てくれました。
彼女は動物たちと協力して、庭を耕し、種を蒔くことができました。
命の報酬
すべての試練を終えた少女は、再びバーバ・ヤガーの前に立ちました。
「見事だ。お前の勇気に免じて、母を救ってやろう」とバーバ・ヤガーは言い、魔法の薬を少女に渡しました。
少女はその薬を持ち帰り、母に与えました。
母親はすぐに回復し、二人は幸せな日々を送ることができました。
伝えられる教訓
この話は、ロシアの森の奥深くで語り継がれてきました。
バーバ・ヤガーの試練を乗り越えた者は、強さと勇気を持つ者です。
しかし、失敗すれば命を失うという危険が常に伴います。
もしあなたが森を訪れることがあれば、この伝説を思い出し、バーバ・ヤガーの小屋を見つけないように祈ることです。
彼女は今も森の中で待っているかもしれません…。









