ねぶた祭りで有名な青森県津軽地方には、古くから恐ろしい伝説が語り継がれています。
「森の奥深くには決して足を踏み入れてはならない場所がある」
と言われ、その場所には、ある祠に封じられた何かがひっそりと眠っているといいます。
迷子になった少年と古びた祠
1970年代、津軽の森で家族とハイキングをしていた一人の少年が、ふとした瞬間に家族とはぐれて迷子になってしまいました。
深い森の中をさまよううち、彼の目の前に現れたのは、苔むした古びた祠。
木が朽ちかけ、年月を経たその祠は、見ただけで異様な雰囲気を漂わせていました。
少年は好奇心から祠の扉を開け、中を覗き込みます。
そこには、ひび割れた顔と長い髪を持つ古い日本人形が座っていました。
その人形はまるで生きているかのように、無表情な目で少年を見つめていました。
少年はなぜかその人形に引き寄せられ、家に持ち帰ることにしたのです。
奇妙な出来事の始まり
人形を持ち帰ったその日から、少年の家では不可解な現象が次々と起こるようになりました。
夜になると、彼の部屋からかすかな足音が響き渡り、家族全員が悪夢にうなされるようになりました。
さらに、人形の髪が少しずつ伸びていることに家族は気付き始めます。
この異変に家族は恐怖を感じ、ついに人形を捨てることを決意しました。
ところが翌朝、捨てたはずの人形が家の玄関に戻っていたのです。
何度捨てても人形は必ず戻り、家族の心には恐怖が深く刻まれていきました。
封印の儀式
耐えきれなくなった家族は、地元の神主に助けを求めます。
神主はその人形を見た瞬間に「この人形は強い呪いを持っている」と言い、封印の儀式を提案しました。
神主に導かれた家族は再び津軽の森へ向かい、あの祠にたどり着きました。
神主は厳粛な儀式を行い、人形を元の場所に戻して扉を閉ざしました。
儀式が終わると、家族の周りにはようやく平穏が戻り、やがて日常を取り戻していきました。
しかし、家族は決して二度とその森には近づかないと誓ったのです。
永遠に封じられた呪い
今も津軽の森には、その祠がひっそりと佇んでいるといいます。
地元の住民は、その場所に近づくことを決して勧めません。
祠の中に封じられた人形は、今もなお強力な呪いを宿しており、それを解き放つことは非常に危険だと信じられています。
もしもあなたがこの森を訪れることがあるなら、祠には決して手を触れないようにしてください。
さもないと、あなたもまた、あの人形の呪いに取り憑かれるかもしれません…。









