19世紀後半、アメリカ・マサチューセッツ州フォールリバーは、工業が盛んな都市として発展していました。
この町の中心に位置する大きな屋敷には、裕福な一家が暮らしていました。
家長のアンドリュー・ボーデンは厳格で冷酷な性格で、娘たちと後妻のアビーと共に生活していましたが、家には冷たい空気が漂っていました。
蒸し暑い日の異変
ある蒸し暑い夏の日、家政婦のブリジットは奇妙な物音で目を覚ましました。
時計の針は午前11時を指しています。
普段なら家族がそれぞれの用事で忙しい時間ですが、その日は家中が異様な静けさに包まれていました。
不審に思った彼女が階下へ降りると、家長アンドリューがソファに横たわっていました。
しかし近づくと、彼の顔は血まみれで、頭蓋骨が砕かれ、左の眼球は真っ二つになっていました。
驚いた家政婦は、娘リジーに「旦那様が…!」と伝えますが、リジーは「落ち着いて。警察を呼んでちょうだい」と冷静に告げるだけでした。
奇妙な家族の行動と謎の証拠
その後、二階の寝室で後妻アビーの遺体も発見されました。
彼女もまた斧で残酷に撲殺されていたのです。
家の中に侵入者の形跡が見当たらず、警察はボーデン家の人間に疑いを持ち始めます。
捜査が進むにつれ、娘リジーの奇妙な行動が浮き彫りとなりました。
事件当日、リジーは自分の血の付いたドレスを焼却していたのです。
また、リジーはその後も冷静な態度を崩さず、まるで事件が他人事であるかのように振る舞い続けました。
警察はリジーを容疑者として逮捕しましたが、証拠不十分により無罪となり、事件は未解決のままとなったのです。
幽霊屋敷となったボーデン家
リジーの無罪判決後、ボーデン家は空き家となり、町の人々は「呪われた家」としてその屋敷を避けるようになりました。
夜になると、家の窓から不気味な明かりが漏れたり、人影がさまようのが目撃されるようになります。
ある夜、興味本位で屋敷に忍び込んだ若いカップルがいました。
屋敷の中は、事件当時のまま保存されており、時間が止まっているかのようでした。
二人が階段を上がると、突然冷たい風が吹き抜け、「ここから出て行って」という女性の囁き声が響きました。
振り向くと、そこには血まみれのドレス姿の女性が静かに佇んでいたのです。
二人は悲鳴を上げて逃げ出し、それ以降、この家は「幽霊屋敷」として語り継がれ、町に恐怖を広める場所となりました。
「リジー・ボーデン事件」として残る謎
この事件は「リジー・ボーデン事件」としてアメリカ犯罪史に残り、様々な憶測と都市伝説が生まれました。
リジーが本当に犯人だったのかは今も謎のままで、事件の背景には家族間の確執や遺産問題が絡んでいたとも噂されています。
現在もフォールリバーの町では、ボーデン家に纏わる不気味な噂が絶えません。
もしあなたがこの家を訪れるなら、夜には決して近寄らない方がいいでしょう。
家の窓から覗く血まみれの女性が、あなたをじっと見つめているかもしれません…。

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